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2006. 3. 20  小塩山


全国的な好天気が予想されたので、多少は文化的な側面もある軽ハイキングと称して女房殿を小塩山(オジオヤマ)登山に連れ出す。多くの鉄塔があるので新幹線から目立つ山である。


同行: 女房殿


コースタイ

935 JR向日町駅、1000 南春日町、1039 中の橋、1110-20 金蔵寺、1138 天皇陵道出合い、1225-55 小塩山(642)、1400-15 休憩、1435-55 勝持寺、1505-10 大原野神社、1520-30 南春日町、1546 阪急東向日駅

金蔵寺までの道には芦屋より一足早い春が来ているような、草花、木の花が咲き誇っており、久しぶりに春を感じながら、ゆっくりと登っていく。金蔵寺は紅葉がすばらしいようであるが、この日はとくに際だったものはない。718年にできたので歴史は古い。





南春日から小塩山遠望



そこから1時間の登りでアンテナ群の小塩山頂上に着く。女房殿もまあまあのペースで歩く。まずは淳和天皇陵へと足を運ぶ。桓武天皇の第三子で、840年に没した天皇であるが、どうしてこのような高いところに陵を作ったのか不思議で仕方がない。喪葬を質素にするようにとの遺言を残しており、遺骨を砕いてこの辺りにばらまいたらしい。灰方とか出灰(イズリハ)といった地名の由来である。この陵の中心が最高地点らしく、一周したが中に入るのはためらわれたので、頂上に立つのは諦めて、NHKの設備の前の階段に陣取って昼食をとる。霜柱があちこちにあったので、かなり温度は低い。日が当たっていても、休んでいるときは上着を着る。バーナーを持って行ったので、スープを作る。コンビニの弁当もおいしくなる。

下りはくねくねした舗装された林道を延々と下る。ときどき京都方面の展望が開けるので、気分は悪くない。多分、武奈ヶ岳と思われる白いピーク、蓬莱山、比叡山、音羽山、醍醐山、それに京都タワーの延長に三上山、さらにその奥に鈴鹿山脈がかすかに見える。それらを見ながらもう一度休憩して紅茶を沸かす。






京都市街の先に三上山、音羽山



下りついた勝持寺は、680年に天武天皇の勅によって役行者が創建し、791年に最澄により再建されたものという。西行法師が出家した寺としても知られている。本尊の薬師如来は小振りだが、気品がある。桜の頃がすばらしいらしい。すぐとなりの大原野神社は、春日神社の分社というが、源氏物語の行幸という章にでてくるように、由緒あるものらしい。





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