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2006. 01. 22  堂満岳


今年は12月から大雪が続き、日本中で被害が続出している。新雪雪崩や全層雪崩などが起きても嫌なので、頃合いを見計らっていたが、休日だけ直行の新快速があると分かり、久々に日曜に出かける。1962、64年に来ているだけなので、40数年ぶりの比良である。曇り模様であるが、湖西線から何とか稜線も見え、琵琶湖の向こう右前方の伊吹が見える。なんとなく右手かなと漠然と思っていたので、予想外であった。志賀駅で各駅停車に乗り換える際と比良駅を降りてから、山の写真に撮って、大体の感触をつかむ。東海道新幹線からどこが見えているのかも大体確認できた。

  

同行: 単独 


コースタイ

0819-23 比良駅、0855 イン谷口へ5分の地点、0928 ノタノホリ、1017 尾根、1119-41 堂満岳(1057b)、1225 金糞峠、1313-43 比良ロッジ跡、1355 ロープウェイ駅跡、1450 大山口、1508 イン谷口、1541 比良駅

前を歩いていた京都からという男性に追いつき、色々と教えて貰いながら登山口まで行く。金糞峠からできれば武奈ヶ岳まで行ってピストンするというが、こちらはまず堂満岳に登ることにしていたので、分岐点で別れる。何人かついていた足跡が消えて、これからは新雪を踏みながら歩くのかと、小川を渡るところでスパッツをつける。少し行って別荘地の所に出ると、駅から別の道を歩いてきたと思われる4人ほどの足跡が残っていた。ラッセルの可能性はなくなった。足跡のほとんどはアイゼンである。なぜこんな所で(?)と思うような所でも、関西の人はアイゼンを愛用するようだ。ツバキ、アセビなどがアカマツ、コナラの中に多く見られる。すぐにノタノホリのそばに出る。全面雪に覆われており、なかなか落ち着いたよい眺めである。名前の由来をウェブサイトで調べてみたが判らない。弱い日差しはあるが、小雪が舞っている。

やがて左手が崖になっており、蓬莱山のスキー場方向が見渡せるところがある。600bを越えたあたりで沢筋を登るようになり、積雪も増えてきたのでポールを使う。ここならアイゼンをつけても邪魔にはならないだろう。やがて尾根にでて前方にコブが望める。その高みに登ったところでやっと頂上が見える。往復したという5人ほどのグループが降りてくるのに出会う。琵琶湖を背景に雪のついた木々が美しい。小雪も止まり、日が射したり翳ったりという申し分のない天候である。それほど急傾斜というわけではないが、時々足をすべらせ、手をついたりする。2、3度繰り返すうちに手が急激に冷えてきたので、手袋をはめ、2本目のポールも取り出す。最後の少し急な所を登ると頂上であった。

写真で見ていた標識はすっかり雪の下で、小さな板きれが掛かっているだけだった。琵琶湖方面の眺望はすばらしい。対岸は見えるがその向こうの山並みは雲の中である。打見山、蓬莱山、烏谷山(カラトヤマ)、シャクシコバノ頭、コヤマノ岳、釈迦岳がぐるりと並ぶその中央に堂満岳は位置している。いい時間なので風を避けて頂上直下で昼食をとる。昼から下り坂になるという天気予報だったが、こんなのどかな春山気分ならバーナーを持ってくればよかったと悔やむ。出かけに頂上を通り過ぎると2組ほどが昼食をとっていた。すぐ西に多少のコブがあり、微妙に違う眺めなので、またすぐに小休止にする。なにか足にないと多少歩きにくいので、ワカンを付ける。また、方向が判らなくて少しウロウロしたりしたので、かなり時間を費やして金糞峠に下りる。



烏谷山

 


蓬莱山




 カラ岳、釈迦岳



堂満岳をふり返る

 


青ガレへと下り始めるグループを見送り、今日は釈迦岳を目的地と決めて比良ロッジの方へ足を進める。すぐにトレースがなくなり、いよいよラッセルかと意気込んだら、またすぐに多くの足に踏まれた道へでる。堂満からずっとシャクナゲの木が多く、その季節にはさぞ見事であろうと想像する。廃止されたロープウェイの駅に近づくと、武奈ヶ岳が望まれるようになる。やはりかなり奥に位置しており、新幹線からは見えないのかなと考える。駅跡を通り過ぎるとすぐに2度泊まったことのある比良ロッジにでる。これも廃墟になっている。



金糞峠から青ガレへ下山するグループ

 


比良ロッジ跡

 
 

スキー場と武奈ヶ岳




雪を残す霊仙山、手前に荒神山、御池岳、沖島

 


釈迦岳の方への道を探しながらトレースされた道を歩いているとどんどんスキー場の方へ向いていき、釈迦岳とは離れていく。戻って出会った人に聞くと、ロッジ横から道があるという。誰も歩いていないので分からなかった。大した行程でもないし、ラッセルも大したことはないし、暗くなるには時間もあるので行きたかったが、30分ほどロスしたのでやはり無理をしないことにする。ロープウェイの所でもう一度止まって、琵琶湖の方を展望する。先ほどまでは見えなかった霊仙から御池、御在所(?)が見えるようになってきている。北比良峠から大山口へと下る道をとる。2組の夫婦連れを追い越したが、いずれも女性が難儀しているようだった。大山口に出る前から本格的に雪が降り出し、イン谷口に出る前にヤッケを身につける。朝歩いた三叉路から別荘地への道をもう一度歩き、林道から駅へと向かう。途中で樹下神社の境内へと入り、参拝してから駅に向かう。ここまでくると、雪もほとんどやんでいた。



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