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05. 6. 17  
林山


いよいよ芦屋の道をたどる最後の日。@ 林山から芦有道路近くの登山道まで、A 奥池から沢沿いにとかが尾近辺に出る道、B 県道16号の一部、これらが最後に残った地図上の道である。山の中には、地図にない道がいくらでもあるが、さしあたり対象外とする。Bの県道の一部というのは面白い。県道なのに芦屋と西宮の境界が未確定で、どちらでもない状態なのだ。実際、国土地理院の地図にも境界線が引かれていない。芦屋の言い分が正しいとすると、ここもたどっておかないと完成したことにならない。

同行: 単独

   

コースタイ

1303 椿谷入口、1315 小滝、1324 椿谷堰堤、1330-1335 堰堤上(585)、1342 水無川に、1353-1400 展望台の標識のある尾根(695)、1406 先日見たコンクリート建造物(とかが尾か?)(700)、1411-1419 もう一度同じ高さ、1431-1442 芦有開発所有の広場(660)、1448-1453 小天狗への途中のP710+、1517-1519 翠流橋、1534 宝殿IC入口、1545 鉢巻山下山口、1550 東方向への登山道入口(745)、1557-1603 広場にある林山入口(710)、1613-1615 林山(745)、1630 奥池の登山口(555)

この残った所を一筆書きで終わらせるためコースを設定。まず奥池町に車を置き、椿谷へ入っていく。25000分の1にも全山縦走マップにもしっかりとした道が書かれているが、全く何もない。大きな堰堤が2つあったが、周りの何もない所をよじ登らねばならない。小さなかわいらしい滝も正面から登ってみたがズボンがびしょ濡れになった。2つめの椿谷堰堤を越えると谷は2つに分かれ、左が大きいが、ここは地図の点線にそって右俣に入る。やがて水が消えるとともに左右正面に少し空が見えるようになり、笹薮のなかを進む。やがて左手に窓が開けてのでそちらに近づくと先日の登山道にでることができた。

少し左に進むと展望台という標識になる。少し休憩して喉を潤す。右手に尾根通しの細い道があるので、登っていくとすぐに先日到達した「とかが尾」かと思われるピークに出る。まわりにそれ以上の高さのないことを丁寧にチェックする。そこを通り過ぎて、先日登ってきたあたりを通り過ぎると、道はなくなっていく。構わず東方向に進むと、また少しピークらしきものがある。高度計はさきほどとほぼ同じ700mを指している。今日こそGHSを持ってくるべきだったと悔やんだが手遅れ。もう後は何もなさそうなので、芦有道路をめがけて、北東に向かう。やがて目指していた芦有道路の上のカーブした道のところに出る。25000の地図にP694という標点の所。芦有開発の持ち物らしい。芦有を少しだけ西に進んだ道のそばに小天狗方面という小さな字がテープに書いてあったので、道があるならと小ピークを目指す。5分もしないでピークに達する。ここも標識はない。東北の方向に小天狗があるが、それとは逆の西北の方向に下り始める。かなりの急勾配なので少し左手の谷のようになっているところを降りる。登ったのと違いかなり時間がかかるが、道がないためではなく高低差が違ったためだ。予定していた地点にぴったりと降り立つことができたのは嬉しかった。翠流橋の近くである。

あとは県道をブラブラと登るだけ。ウツギが多い。エゴノキ、コアジサイなどのほか、モミジイチゴの実、袋を吊り下げたつる状のウマノスズクサは初めて見るものだった。歩いていない県道部分を終えてからハイキング道に戻る。林山入口は先日は見つからなかったが、注意して目を凝らすとテープが2本巻いてあった。その脇に赤いフウロウソウの仲間が数本咲いていた。林山への道は久しぶりのちゃんとした山道で気持ちよく歩けたが、道自体は笹に覆われており、地面はほとんど見えない。林山を越えるとよく踏まれた道となり、最後になってシジミチョウの群舞に迎えられ、気分よく駐車地点に出た
数日前に荒地山を歩いたときにも驚くほどの数のシジミチョウと出会ったが、全く同じような歓迎のしかただった。





ウマノスズクサ





林山山頂部




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