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200
3. 11. 22   荒島岳 


金沢での会議で最終セッションまで残る必要があり、その日に帰仙できないので、もう一泊して登山を考えた。あちこち候補を探したが、結局荒島岳に決め、インターネットで評判のよい民宿に泊まる。20時過ぎに勝原駅につくと、迎えに来ると言っていた宿の人がいない。駅の周りも真っ暗で、宿の場所も知らず、途方に暮れたが、なんとかたどり着く。一日違う日を予定していたとのこと。すぐに風呂やら夕食を用意してもらえたので助かった。


同行: 単独

コースタイム

0620 勝原の民宿、0632-37 リフト下、0648 第1リフト上、0712 第2リフト上、0800 1015b地点、0830 シャクナゲ平(1204b)、0926-48 荒島岳(1524b)、1020-25 シャクナゲ平、1042-45 小荒島岳(1186b)、1103 シャクナゲ平、1210-20 第2リフト上、1248 第1リフト下、1300 民宿

小雨の中、少し明るくなり始めてから出かける。10分歩いて登山口に来るが、少し汗ばんだので、ゴアテックスの下の長袖を脱ぎ、Tシャツだけにする。1時間ほどすると、美しいブナの尾根を歩くようになるが、その頃からミゾレ模様になり、やがて雪となる。少し嬉しくなる。雨よりずっと始末がよいし、11月末の北陸で雨というのも淋しい。粘土質の道でよく滑るのでストックを取り出すと、2ヶ所不具合が生じ、使いものにならない。その後は適当な木の棒を探すのにかなりの時間を使うことになった。道はあちこちに丸太の階段がつけられており、大変歩きにくい。シャクナゲ平を過ぎてしばらくするとガスの中に見上げるような壁が聳えており、急勾配になる。深雪があるとかなり手古ずりそうだなと思いながら登る。それを過ぎるとあとはなだらかな道を辿って頂上に着く。神社があり、白山方面の展望図が設置されているが、一面の雪景色でもちろん何も見えない。想像だけにして、風も強いので早々に下る。登りに見定めておいた風の当たらない所まで下って、おにぎりを食べる。多少冷えてきたが、長袖シャツを取り出すほどのこともなかった。

分岐点まできて、次の汽車まではたっぷりと時間があるので小荒島岳にも立ち寄ることにする。往復50分と見当をつけたが、地図にはない頂上への道もちゃんと付いており、思いの外簡単だった。少しずつ天候も回復する兆しが見られ、シャクナゲ平と第2リフト上の中間点で白山の両側のいくつかのピークが雲の下に認められるようになる。白山そのものは顔を出さなかったが、おそらくは経ヶ岳(1625b)、前山、三ヶ峰(2128b)から大日ヶ岳(1709b)までの稜線、それに手前の毘沙門岳(1386b)などの山が見えていたものと思われる。第2リフト上で、それらに加えて越前大野の後の山までの展望を楽しむ。雨もほとんど上がり、雨具も脱いでTシャツだけで宿に戻る。風呂に入れてもらい、美味しい漬け物をつまみにビールを飲み、ゆっくりと汽車に乗る。これだけ余裕のある時間の使い方は本当に久しぶりである。車窓からも経ヶ岳らしきものがよく見えた。福井から小松までの車窓からも、おぼろげながら浄法寺山(1053b)や大日山(1368b)などを眺めることができた。意外だったのは海方向にも山が見えたことである。後で調べて判ったが、国見岳(656b)の周辺が見えていたのである。





苦手な階段が続く

 

シャクナゲ平


 

荒島岳頂上





霧氷

 

小荒島岳頂上



経ヶ岳方面





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