トップページへ      地域別索引へ      東北地方索引へ       年次別索引へ



2001. 10. 28 和尚山
 


母成グリーンラインの有料道路(2006年から無料化された)から銚子ヶ滝経由で和尚山に登る。


同行: 単独

  

コースタイ

0740 母成グリーンライン駐車場、0815 銚子ヶ滝、0835 石筵川、0940-48 森林限界寸前、1013-20 和尚山(1602)、1130-40 安達太良山(1700)、1210 障子ヶ岩(1641)、1415 駐車場

この有料道路は途中で引き返してもまた720円を徴収とあるので、たった2kmで1440円とは法外だと言うと、滝にあるスタンプを押してくれば帰りは無料とのこと。少しだけ有料道路を走り、駐車場に止める。午後からは間違いなく雨だというのに、なんと雨具を忘れてたことに気が付く。その上、途中で買うつもりだった昼食も忘れている。リュックを探るとカロリーメイトが十分入っていたので一応安心する。標識にしたがって歩き始めるとすぐに別の舗装道路に出て、それを2kmほど歩く。車も走っており、どこからきたのか分らない。下山したときに分かったのだが、この道は有料道路に入る少し前に右折すると入ることができ、しかもずっと銚子ヶ滝に近いところまで行ける無料道路なのだった。さらに、問題のスタンプもよほど注意深い人でないと気が付かないようになっている。福島県の有料道路だが、気の利かないことをするものだ。

舗装道路であるが、紅葉がきれいなのでそれほどの不満はない。途中で銚子ヶ滝への遊歩道に入り、落葉したもの半分、残っているのが半分のカラマツ林を歩き、紅葉を楽しみながら滝まで下る。結構な下りで、普通の人はすこし大変かもしれない。銚子の形をした美しい滝で、足をのばす値打ちはあった。しばらく川沿いの高い道を歩いて石筵川を横切るのであるが、丁度うまい具合に倒木を利用した丸木橋と手すりができている。少し登ってからコナラ林のゆるい道になり、それから上の木には葉がうんと少なくなる。ダケカンバが出はじめた頃には松を除いて完全な枯れ木となっている。ガスの中に入り、風も出てきた。頂上はすぐということは分かっていたが、頂上では展望はないだろうし、寒いだけだろうと思ったので、初めての休憩をとることにする。果物やカロリーメイトなどを腹に入れる。2時間休んでいないので、丁度よい頃合いである。頂上はガスの中だが、晴れていても東北の方向が見えるだけ。三角点は少し南東の方角に薮こぎをしないと行けないようで、そちらよりは今立っているところの方が30mは高いので三角点に行くのはやめる。

和尚山でまだ雨が降ってなければ安達太良まで足を延ばそうと思っていたので、北に下りはじめる。少し北に行くと北側が開けるが、この日はもちろん何も見えない。途中でコルにつく前に西側も開け、磐梯山が見えるはずなのにと思いながら足を進める。どこがコルかがはっきりしないまま、40分歩いて初めて登りになる。そこから30分で安達太良頂上に着く。さすがにここでは悪天候にもかかわらずいくつかのグループが来ている。風を避けて、少し食べたあと、視界のきかない茫漠とした船明神山に向うのも気が進まなかったが、同じ道を帰るのは一層気が進まないので、馬の背に向う。いつもそうだが、ここは西からの風がきつく、とうとう雨も降り始めたので車にあった防水の効いていないウィンドブレーカーを着る。無いよりまし。矢筈森で船明神に向う。もちろん誰も来ない。以前に職場の旅行の際に船明神に来たが、1641mの三角点までは行かなかったので、石筵への分岐点を行き過ぎ、そちらまで行ってみる。ポールが二本立っているだけで何もない。さらに進んでも、あとは下るだけというのを確かめてから引き返す。石筵方向へ下りはじめて少しして、道を見失う。あまり歩いていないだろうから、この程度の細い道なのかと踏み入れたのが失敗で、すぐ戻ったのだが、急に薮に取り囲まれたという感じで方角が全く分からなくなる。あっという間にズボンがずぶ濡れになり、危険さえ感じる。落ち着いて磁石をみて、引き返し、なんとか正しい道に戻ることができた。上半身が完全に濡れてしまったが、道さえ分ればもう問題はない。登ってきた道は笹薮がひどかったが、こちらはちゃんと刈り払いがされており、雨の中なので助かった。銚子ヶ滝入口まで戻ると、観光バスが来ていたが、滝までも行けずに雨宿りをしていた。再び舗装道路を少し歩いて駐車地点まで戻る。安達太良山頂上を除いて誰にも会わない静かな道だった。





 


銚子ヶ滝




銚子ヶ滝


 




 




 


石筵川





トップページへ      地域別索引へ      東北地方索引へ       年次別索引へ