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2001. 09. 15-16  弥山・八経ケ岳



前日、吉野を歩いたのち洞川(ドロカワ)温泉に泊まる。


同行: 単独


09.15 天川川合から弥山へ

コースタイム


0745 天川川合、0815-20 送電線下、0910-20 鉄塔下、1020-50 栃尾辻、1120-25 開けた尾根、1210 頂仙岳へ、1220-25 頂仙岳(1717)、1238-48 登山道、1313-30 狼平、1425-30 弥山(1892)、1443 弥山小屋、1507-117 八経ヶ岳(八剣山;1915)、1528 明星ヶ岳手前、1540-1600 八経ヶ岳、1625 弥山小屋

朝少しだけ、信仰登山基地である雰囲気のよい町を散歩したのち、一番のバスで天川に向う。天川からの初めはかなり急な登りであるが、20分もすると尾根にでて気持ちのよいそよ風に慰められる。送電線の所であまり歩かれてない脇道に踏み込み、ススキの露にズボンを濡らしてしまう。アカマツ、ヒノキ、スギ、コナラの林となる。2度目の鉄塔の所で多少の展望が開けるが、遠くの山は降り出した霧雨に遮られる。やがて小振りなブナ、ナラ、ヒノキ、カエデの雑木林となる。目の前からキジと思われる大きめの鳥が飛びだして驚く。着けていた鈴が少なくとも鳥には聞こえていなかったことになる(この鈴は今回の山行で紛失)。栃尾辻で、少し早いが昨日買った柿の葉寿司をほおばる。紙、缶だけでなくビンまでが散らばっている情けない辻だった。ここをでるとトリカブトが一輪。ブナも大きなものとなり、大きな赤や白のキノコが目に付く。すぐに気持ちのよい開けた尾根にでて、少し立ち止まる。大きなモミジの木があり、そのうちさぞや見事な景観を繰り広げるのであろうと想像する。今日はいつもと違って時間がたっぷりあるのでゆったりする。河原小屋への分岐が過ぎたら頂仙岳への薮こぎをしようと考えていたが、分岐点は分からずじまいだった。その代り、どこかのワンゲル部の残した頂仙岳へという小さな目印に気が付き、荷物をおいて登りはじめる。薮漕ぎもなく、傾斜もたいしたことないので簡単に尾根に出る。少し南に歩くと頂上。東側のP1695が見えるだけであとは全く雲の中。しかし、コケに覆われた大地にモミ、イワヒゲ?、シャクナゲなどが点在する気持ちのよい頂上だった。登ったコースに戻れずに、3分ほど北側にずれた地点に降り立つ。




洞川温泉


 


鉄塔の所から川合を


気持ちのよい尾根




頂仙ケ岳


 



やがて沢音が聞こえはじめ、小さな沢(水は美味しくない)を越えると狼平。ここの水は美味しい。釣り人が一人、アマゴを釣っている。栃尾辻で食事をしていたときに追い抜いていった若い二人連れがまだここにいた。この3人が今日出会った人で、意外に少ない。汗を流した後、立派な階段の道を登る。それも長く続かず、またもやなだらかな庭園状の道を歩くことになる。トウヒの倒木が目立つ所が2個所ほどあり、すぐに弥山となる。頂上へ寄ってから小屋に入る。小屋の近くでシカが一頭草をはんでいる。途中でカモシカかと思って見ていた足跡はシカだったらしい。

すぐに八経ヶ岳への散歩に出る。オオヤマレンゲ(モクレン科)の群生があるとのことで、獣害から守るための柵をいくつもくぐっていく。カニコウモリ、モミジカラマツらしい花がひっそりと咲いている。頂上に着いてもやはり展望は全くない。しかし、静かで時間もあるので休む。少し南の方向に足を延ばしてみるが、際限なさそうなので適当なところで八経ヶ岳に戻り、また休む。目の前に一本あるナナカマドの赤い実以外には色のない世界。中景の木がガスに霞んでいるのであるが、風があるのに霞み方に全く変化がないのが不思議で仕方なかった。夕食後はすることもなく、1830頃には寝床に潜り込む。




狼平
 


弥山




八経ケ岳


 
 

大峰らしい雰囲気





09.16 弥山から天の川温泉へ

0620 弥山小屋、0655 狼平、0810 栃尾辻、0845 送電線下、0940 坪内川、0945 天の川温泉センター

昨夜の就寝があまりにも早かったので目覚ましもかけなかったが、ぎりぎりとも言える05:30まで寝てしまう。朝食後すぐに霧雨の中を下りはじめる。テントをもった人を追い抜き、写真を撮っている人とすれ違ったが、今日もこの二人だけ。生きものも3匹のカエルに出会っただけ。やはりコケと霧とのしっとりとした風景が続く中を下る。今日は法事があり、どうしても11:30のバスに乗らねばならないので、あまり休めない。栃尾辻からは20分ほど余分に時間がかかるらしいが坪内への道を選ぶ。この道は多少崩れた所もあったが、それ以外はなだらかで、目を閉じていても歩けるような道。送電線をこえるとヘリポートがあり、やがて日が差しはじめる。コースタイムは5時間とあったが、3:25で下りてしまう。温泉に入るのが楽しみで急いだというのに、温泉は11時開業とのことで、仕方なく河原で身体を拭き、シャツなどを洗い、ビールを飲みながら、甲羅干しをする。きつい日差しになりみるみる乾いていく。11時少し前に温泉に行くと、となりの食堂が店開きをしたので、うどんを食べる。そのあと温泉に浸かり、乗ったバスが11:30だったので、最後は少し慌ただしかった。





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